西海岸といえばロサンゼルスのおしゃれな街並みと、スカイブルーの空にビーチやパームツリー。
どこを切り取っても絵になるインスタ映え天国。
まばゆいネオンが輝くハリウッドでのナイトライフ、毎夜どこかで行われているパーティーや、ビバリーヒルズでのセレブ生活など、SNSをひらけばキラキラした情報で溢れかえっていますよね。
そんなゴージャスライフに自分を重ね
「私もこんなおしゃれでリア充な生活してみたい~♡」
なんて、カリフォルニア生活に憧れを抱く人も多いはず。
実際わたしがロサンゼルス移住/留学を選んだのは、年中ぽかぽか陽気と過ごしやすい気候、ギラついた煌びやかな街と自然どちらも満喫でき、ここなら毎日ハッピーでしょ!
そう感じたから。
でもね、いざ住んでみると、もちろんいいことばかりじゃなくて。
むしろはじめは失敗の連続。
日本では何不自由なく生活し、バリバリやってきた自分が30歳にもなろうというのに、アメリカじゃ何ひとつできやしないってことを思い知らされ、ショックだったのを今でも覚えています。
アメリカに移住して約8年。
殿様(夫)がいてくれるから助けられている部分も多く、1人ならまだまだしんどいこともあるだろうと、容易に想像がつく。
海外移住。
響きはかっこいいけど、不自由なことも多いのですわ。
ってことでアメリカ生活、何が大変なのか?移住したての頃を振り返り、そして今でも感じる厳しさを書いていきたいと思います。
言語の壁
まずやっぱり言語の壁は高い。
アメリカで生活する上で必要なのは、日常会話レベルの英語力。
働くのであれば、職種に合わせたビジネス英語も求められるでしょう。
ホント英語力がある程度ないと生活に支障をきたすし、行動範囲も限られちゃう。
留学当初、中学生レベルの英語もできなかったわたしは、マクドナルドでオーダーするのも必死。
ドライブスルーなんてもってのほか。
そもそも何言われているのか聞き取れないし、自分の言っていることも理解してもらえない。
オーダー前には何度も言うことを頭でシミュレーションし、心臓はバクバク。
ハンバーガー1つ注文するのでも、恐怖とストレスでしかなかった。
頼んだものと違う商品がくるなんて日常茶飯事。
英語ができないわたしは、お母さんと楽しそうに会話をする5歳児くらいのキッズにさえも嫉妬むきだし。
お恥ずかしい限りです(汗)
問題なく日常会話ができるレベルになった今でも、複雑な医療や保険のことは、いまだわからないことがたくさん。
殿様に助けられることも多い。
まだまだ言語の壁を感じています。
ビザ問題
アメリカ永住したくてもそれが叶わず、泣く泣く日本へ帰国する人を何人もみてきた。
特殊スキルがある、アーティストやお金でモノを言わせられる人以外は、移住に有効なビザ取得が簡単ではないから。
留学で使われる学生ビザはハードルが低く取得しやすいけど、合法的にアメリカで働けないのがネック。※例外を除く。
就職先が見つかっても、ビザサポートしてくれるとは限らないし、仮にサポートしてくれたとしても、ビザが却下される可能性だって大いにある。
となると手堅いのは永住権。
なんだけどこれも一筋縄ではいかないのよね(汗)
どこでどんなチャンスがあるかわからないから、現地に来たらたくさんコネクションをつくっておくといいかもしれません。
毎年行われるグリーンカードロトに応募してみるのもアリ。
当選率はめちゃ低いけど、見事当たりアメリカ移住を果たした人もいるので、やらないよりはマシってなもの。
タダだしね。
学生ビザの取得を考えている人は、こちらもチェックしてみてください。
特に20代後半以上は必読です!
複雑な医療保険
国民健康保険がないアメリカでは、民間の保険に加入するのが一般的なんだけど、ホントね医療保険制度が複雑すぎてムリ!
まずはかかりつけ医のところで診てもらい、そこから専門医を紹介してもらうHMO、かかりつけ医はなく保険会社のネットワーク内で自由に病院を選べるPPO、HMOとPPOを混ぜたPOSなど保険の種類は様々。
わたしが加入しているPPOは、好きな病院へ行けるとはいえ、そこがネットワーク内かどうか事前確認は必須。
うっかりネットワーク外で診察なんて受けたら、自己負担額がえらいことになるしね。
検査内容によって保険の適用率も変わる。
だから受ける前にその検査が保険適用なのか確認しないと、請求額におったまげる可能性も。
わたしのは一般的な医療と歯科は別の保険で、これまた厄介。
日本のように自己負担3割、以上!
シンプルかつ自由に診察を受けられる日本がどれだけ恵まれているか、外へ出てはじめてわかった(涙)
まったく異なる家探し方法
アパートを借りる、ルームシェアをするなど滞在方法はさまざま。
留学生であれば寮やホームステイなんてのも選択肢に入りますよね。
少しでも節約をするならルームシェアがいいだろうし、完全1人になりたいならアパートを借りるのがベター。
生活スタイルや重視したいものに合わせて滞在タイプを選びましょ。
日本ではそこまでメジャーではないルームシェアも、アメリカでは学生や社会人誰でもする一般的なもの。
その探し方はウェブサイトを見て、直接大家もしくはルームメイトにコンタクトをとり、個人間で契約をする特殊なシステム。
アメリカの不動産屋さんといえば売買がメインで、ルームシェアなんて扱いません。
高額物件以外はリースでも自分で探すのが普通。
ここで問題なのが、ルームシェアや賃貸のシステム+専門用語を知らないと、不利な契約をさせられたり、最悪詐欺にあう可能性があるってこと。
そもそも、どのサイトで物件なんて探せるの?どうやってコンタクトをとるわけ?契約までの進め方は??
もうハテナだらけ。
お家1つ探すのも一苦労…。
わたしがはじめてルームシェアを探したときなんてたくさん失敗しましたよ(笑)
ルームシェア探し虎の巻はこちら↓ 賃貸物件も参考になるヒントあり。
交通の便
これに関してはぶっちゃけエリアによります。
たとえばサンフランシスコなら街中移動は、バスや電車でわりかし何とかなるかも。
一方ロサンゼルスではバスや電車の交通網が最悪だから、車がないとすごく不便。
車で10分くらいの距離もバスを乗り継いで1時間とかザラだし。
毎回Uberになんて乗ってたら月$1,000とか吹っ飛んじゃう。
ロサンゼルス移住なら、家契約の次にやるべきは免許取得と車の確保。
短期留学生は車をもってるお友達を見つけましょう(笑)
物価が高い
ロサンゼルスの家賃って高いのよね…。
それをいえばサンフランシスコなんて全米トップクラスに物価高いエリアだけど(汗)
1部屋借りるルームシェアでさえ、ロサンゼルスの都心で安全なところに住むなら、月$1,500くらいはみておきたいところ。
ちなみに人気エリア、サンタモニカのアパート平均相場は、1ベッドルーム$2,695なんだって。
2月1日のレート、1ドル114円換算ならひと月30万越え!
いやいや…都内で30万出せばけっこういいとこ住めるんじゃね?
一軒家なら1億円出しても、わたしの憧れシルバーレイクには住めにゃい(涙)
老後3000万問題どころの話じゃないわ。
日本はさ1000円あれば美味しい定食とか食べられるけど、アメリカなんて$10じゃ大したものは食べれんですよ。
ラーメン1杯だって$12-15とかするし。
でもってプラスチップだからね。
そしたら結局1か月の生活費っていくらかかるの?
家賃、車ローン、車両保険、医療保険、光熱費、食費、携帯、インターネット、娯楽、その他もろもろ…
ちゃんと計算したことないけど、うちは月$5,000軽く超えてるだろうな。
ちなに庶民レベルでこれですからね。
アメリカの大都市に住むのはお金がかかる。
すべてが適当
これに関しては、正直もう慣れた(笑)
時刻通りに来ないバス、郵便物が届かない、診察アポイントが予約20分前にキャンセルされる、修理をお願いしても来ない業者、営業時間になってもオープンしない店、人によって言うことがコロコロ変わるDMV職員、鼻歌を歌いながら治療する歯科医、盛り上がる私語で一向に進まないレジ、もう言い出したらキリがない。
アメリカはマジで適当だから!
日本の感覚でいたら病みますよ。
確定申告と税金
アメリカで収入のある人は確定申告をする義務があります。
所得により税率は変わるし、子供がいたり家のローンがあれば控除される部分があったりと、税のことは複雑。
確定申告は会計士にお願いしてるから大変ってことはないけど、収入があれば申告義務があることは覚えておくべき。
おまとめ
なんだかんだやっぱり住み慣れた日本が心地いいし便利。
帰国の度にそう思います。
でもアメリカだから経験できることだってある。
海外移住は大変なことも多いけど、様々な人種と文化に囲まれた環境にいることで、価値観や視野も広がり、きっと成長できる部分もあるはず。
だからわたしはこうして今もアメリカ生活を続けているわけで。
嫌ならとっくに引き上げてますわな。
少しの勇気と思いきりで、人生ガラリと変わるかもですよ。
アメリカ移住のメリット、デメリットも私視点で書かせてもらってますので、よければどうぞ~。
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