アメリカ入国審査に“別室”と呼ばれる恐怖部屋があるのはご存じだろうか?
別室とはアメリカへ入国させるのは危険と判断されたり、何か怪しいと疑われた人が送られる専用部屋のこと。
そこで永遠と取り調べが行われるのだ。
何の自慢にもならないけど、わたしは過去3回別室送りになっている。
うち1回は別室のまたさらに奥にある別部屋にも連行された経験の持ち主。
いや、全然うれしくないですけど(汗)
そもそも別室がある理由は?
一体どんな人が別室送りになりやすいのか?
その特徴を9つにまとめて書いていきます。
最近ではESTAでも別室送りになる人が増えているので、これから観光を予定している人も参考にしてみてください。
別室送りになる理由
アメリカ側が全力で阻止したいこと、それは永住しアメリカ人の雇用を奪う可能性がある外国人の入国を防ぐ。
就労できるビザを持っていない人に、住みつかれては困るのだ。
要は海外からのお客さんは、アメリカでたくさんお金を落とし、用事が終わったらお国に帰ってちょうだいってな話。
だから永住しそう、アメリカ人の職を奪いそうと怪しまれた人は、もれなく別室送りとなるわけ。
別室送りに狙われやすい人とは
次に具体的にどういう人が入国審査から別室に送られやすいのか、その特徴を箇条書きにしてみよう。
- 格安校に通う、通っている
- 語学学校に3年以上籍を置いている
- ESTAで滞在できる最大期間とどまる
- 短期留学
- 短期間に何度も出入国を繰り返している
- 帰りのチケットがない
- 結婚適齢期
- 見た目が派手
- 滞在先が不明
格安校に通う、通っている
いわゆるビザキープ校ってやつ。
かなりチェックが厳しくなっているので、ビザキープ校もだいぶ少なくはなりました。
とはいえ得体の知れない名ばかりの大学など、怪しい学校はまだあるんですよ。
格安校の特徴としては週1,2回学校に行くだけでOKという点。
通常週3,4回授業があるのに対し、明らか授業数が少ないと”真面目に学びに来てるならもっと学校いくよね?” ”学校がない日は働こうとしてる?もしやもう働いてる??”なんて怪しまれ別室に送られやすい。
ロサンゼルスのKorea Townにあるような授業料が安い語学学校も要注意!
格安校に通い極力学費を抑え、いかに長く滞在するかを優先し、学業よりお金稼ぎを目的としてる生徒がいること、イミグレーションもわかっているんですよね。
実際、格安校にはご法度とされているアルバイトをしている学生さんも多いし。
有名校なんてたくさんあるのに、わざわざ格安校に行く理由は何?ってなもの。
中には授業をちゃんとしてる格安校はあるし、バイトする気はなく単に学費を抑えるために、安い学校を選んだ人もいるだろう。
ただ格安校にはビザキープのために籍をおいている学生が多いのは事実で、イミグレからの信用度は低いのはたしか(涙)
ちなみにわたしが3回別室送りになったのは、格安校に籍をおいていたときの話 。
参考までに格安校に申し込むとビザ却下が率が上がります…。
語学学校に3年以上籍を置いている
今じゃ語学学校に籍をおけるのは1年半~2年が限界と言われています。
一般的には2年もあればある程度語学は身についているでしょ、とみなされるんです。
それなのに2年以上も語学学校に通って何をやってるの?まさか働いてる…?なんて怪しまれがち。
長期滞在を視野に入れるなら、語学学校→カレッジ→4年制大学やといった感じでステップアップするのがスムーズな流れですね。
OPTを挟むのもあり。
最大期間アメリカにとどまる
ESTAでアメリカに滞在できるのは90日以内まで。
理論上はMAX90日いれるということなんですけど、観光目的で入国する場合、旅行で90日も何するの?ホントは観光じゃないっしょ?と疑われやすくなります。
近頃では滞在期間90日に近づくほど別室送りになる傾向が。
短期留学
困ったことにESTAでの短期留学生が別室送りになるパターンも増加中なんです(涙)
初アメリカという人であろうが関係なく連れてかれたり…。
どうやら入国審査で留学費用は誰が払うのか説明できない、費用支払い証明書がない、滞在先住所が言えない、どれか当てはまるとアウトのよう。
イミグレーションの人って声が小さかったり、早口だから留学初心者にとって受け答えは大変。
しかも英語で説明とか難しいですよね…。
滞在先住所が書かれている書類、学費を払った証明書(レシートなど)を提出できるよう準備しておきましょう。
出入国を繰り返している
短期間にアメリカへ何度も出入国を繰り返していると、入国理由を聞かれるはず。
そのときに正当な理由を言えなければ厳しい…。
片道切符
帰りのチケットがない人は、帰国する意思がないのでは?と疑われてしまう可能性も。
何か理由があるのなら、きっちり答えられるようにしておきましょう。
結婚適齢期
結婚適齢期って何歳よ?ってな感じですが、20代後半以上の1人旅は気をつけてください。
現地にパートナーがいると思われ、永住を連想させるかも。
もしアメリカ人もしくは永住権のある彼氏や彼女が現地にいるなら、それを隠しておくのも手。
別室に送られたらホントたまったもんじゃありません。
見た目が派手
ロサンゼルス、ニューヨーク、ハワイなどには日系のキャバクラがあります。
ESTAで入国し違法に働く人がいたりして、イミグレーションもこのあたりは目を光らせているんですよ。
実際ロサンゼルスのキャバクラに、覆面調査員が入ったなんて話を聞いたり。
高級ブランドやセクシーな洋服を身にまといばっちりメイクで入国すると、もしや夜のお方?なんて疑われてしまうかもなので気をつけてください。
滞在先が不明
どこに滞在するのか聞かれることがありますので、ホテル、ホームステイ先、寮など宿泊先の住所がわかる案内書またはレシートを、プリントアウトやスクショしておくといいですよ。
質問されたときにうまく答えられたらOKですが、自信がない人は準備しておきましょ。
入国審査での質問事項
入国審査での質問事項は主にこんな感じ。
- 滞在、留学期間
- 滞在場所
- 渡航目的
- 職業
- アメリカ渡航回数
- 同伴者がいるか
- 帰国チケットの有無
留学生なら上記に加えてこんな質問もあります。
- 学校名
- 学校所在地
- 何を学ぶのか
- コース名
- 留学費用は誰が払うのか?
すでに学校に通っている人なら、講師名や授業スケジュールを聞かれることも。
ちゃんと学校に行っているか確認するためですね。
学生ビザの人はI-20や銀行残高証明書を、すぐに出せるようにしておきましょう
おまとめ
数年前までは長期滞在している語学学校生や、遊学生ぽい人達がターゲットにされやすかったのですが、近ごろではESTAでも別室送りになっています。
一度捕まると5,6時間、長くて9時間くらい拘束されてしまうケースも。
最悪1日空港で寝泊まりさせられることだってあります。
次の記事では別室がどんな所で、何を聞かれるのかを書いていきますね。
本当あれは時間の無駄だし、恐怖でしかないですよ…(涙)
皆さんがそうならないためにも、準備できるものは用意しておいてください。
恐怖の別室の様子や聞かれることなどこちらにまとめました。
ホントに別室送りになった人いるの?
別室経験者のわたしが思うに、もし英語がうまく話せなかったら出てくるのにホント苦労するだろうな…。
そうならないために日頃から英語に慣れておくといいですよ。
わからないことなど何かあれば『おたずね箱』からメッセージをお願いします。