アメリカ入国審査、最大の恐怖といえば別室送りになること。
一度連行されたら、2度と同じ経験はしたくないと思うはず。
恐怖の別室を3度も経験しているわたしは、あそこでされたことが完全にトラウマとなり、永住権を持っている今でも入国審査は緊張するし、ホントもう別室へは行きたくない。
さて今回は、もし別室送りになったら何をされるの?別室の雰囲気や質問事項について、わたしの経験を元に書いていきます。
別室の恐ろしいところは、そこでアウトと判断されるとアメリカ入国を認めてもらえず、その場で強制送還になるということ。
これだけは絶対さけたいですよね。
そうならないための対処法はこちらを参考にしてみてください。
アメリカ入国審査、別室に連行されるまで
まずアメリカに到着したら、はじめに行うのが入国審査。
ここでは入国する目的や滞在期間などが質問され、アメリカに入れて問題ない人物なのか見極められます。
以前は長期滞在している語学学校生や、ビザキープ校に通っている留学生が別室行きになる傾向にありました。
ですが近ごろでは、ESTAでの入国者も容赦なく別室に連れてかれたり…。
もう人ごとではございません(汗)
入国審査官がいくつか質問をし、怪しいと感じたら別の職員がやってきてあなたを別室へと連行。
ロサンゼルス空港であれば、入国審査場の奥に別室があります。
恐怖の別室の様子
審査官の後に続き入室すると、まず入り口でパスポートは没収されます。
そして名前を呼ばれるまで席に座っているよう指示が。
静寂しきった少し広めの空間には、横並びに席が何列かあり、そこには見るからに凶悪犯罪者のような雰囲気の人達がわんさか。
えっ?わたし何も悪いことしてませんけど!?
見るからに犯罪者風の人達と同じレベルで自分も怪しまれてわけ???
…てな感じでまずはショックを受けるかも。
私語は一切禁止。
携帯電話を使おうものなら、審査官に「電源を切れって言ってんだろ!!!!」とすごい剣幕で怒鳴られます。
連行された人達はまるで囚人扱い。
別室は牢獄そのもの。
ピリピリと張りつめた雰囲気の中、壁にかかっている時計をぼんやり見る他何もやることはなく、ただひたすら自分の名前が呼ばれるのを待つのみ。
待機中も次から次へとラテン系やアジア人など、様々な人が続々と別室に入ってきます。
名前が呼ばれたら、シートの端にある銀行窓口のような透明ガラスを挟んで、入国審査官と対面に座れる椅子が置かれているのでそこへ移動。
この場所で様々な質問がされます。
会話の内容はよく聞こえないけど、審査官の高圧的な話し方に、みんな萎縮しちゃってのが見えるんですよ。
その様子は誘導尋問そのもの。
ホントね、公開処刑ですよ(涙)
別室での質問事項
名前を呼ばれると緊張感で心臓がしめつけられ、冷や汗がドッと吹き出す。
透明ガラスを挟んで審査官の目の前に座り尋問開始。
聞かれることは同じで 「アメリカへの入国理由」「滞在先」「滞在期間」、学生であれば「学校名」など、ここからスタートし根掘り葉掘り聞かれます。
当時格安校に通っていたわたしは「なぜこの学校を選んだのか?」何度も繰り返し質問されました。
それには「エージェントがこの学校がいいと勧めてくれたから」とだけ答えるだけ。
あとは期間をあけて2回留学しているので、再留学の理由をかなり突っ込まれたな。
わたしの場合は、ガン治療のために一度帰国し、落ち着いたから再度戻ってきたと伝えました。
治療内容を書いた医師からの診断書も見せ、留学を終えたら日本で何をするのかなど、細かくビジョンを話すことで何とか開放。
結婚したので結局日本へ帰国することはなくなりましたが。
それはさておき、驚くほどWhy?Why?と何度も繰り返し質問攻めにあうので、英語に自信のない人はあれをうまく切り抜けられるのか心配でしかない。
本当に威圧的な話し方をしてくるので、多少英語を話せたとしても、おどおどするだろうなって思います。
この尋問で怪しいと判断されると強制送還に…。
強制送還になった例
過去にあった話を1つ。
日本に帰国、そして再度アメリカに戻ってきた際に、別室へ連れていかれた留学生がいました。
現金で100万以上持ち込み、その理由をうまく答えることができず別室送りに。
そして別室では多くの現金を持ってきた理由から始まり、通っている学校名、アメリカ滞在期間、受講コースなど事細かに質問を受けます。
その学生は、ビザキープ校に通っていて、実は同じ学校に通う他の学生も、学校名を出しただけで別室送りになったほど、この学校はイミグレから目をつけられていたようなんです。
結局、この学生は英語があまり理解できず、うまく答えられなかったがために強制送還となりました。
ちなみに強制送還になるとその記録は残り、今後ESTAでも入国するのが難しくなると言われています。
なので強制送還だけは絶対さけたいやつ。
強制送還を阻止するポイント
別室から無事出るには、アメリカ滞在目的や留学であればなぜ留学するのか、また留学後それを活かして何をするのか?など、先のビジョンを話せるかどうかが鍵となります。
また現地に彼氏や彼女がいる人なら、携帯の写メやメールのやりとりを消しておいた方がいいですよ。
違法ですがバイトをしている学生であれば、シフトや働いていることがわかるメール、SNSなども削除しましょう。
どうして写メやメール、SNSを削除しておく必要があるかって?
それは…
別室隠れ部屋の存在
実は別室でさらに怪しいと判断された人が連れていかれる、裏の部屋というのがあるんですよ(汗)
実はわたしこの裏部屋にも行ったことがあります。
どれだけ怪しまれてるねん!って感じですよね。
何もやましいことなんてしてなかったのに…(涙)
別室奥にある扉を開くと裏部屋に通じます。
裏部屋では荷物検査をされるんですよ。
携帯電話、ipad、カメラなどの写真やメールのチェックが入り、日本語が読める職員まで出動することも(汗)
ここで違法就労していないか、永住に繋がりそうな材料がないか徹底的に調査。
わたしはipadの写真をくまなくチェックされました(涙)
怪しまれそうと心当たりのある人は、データを削除しておきましょう。
別室での拘束時間
人によりますが別室を出るまで5,6時間かかります。
長くて9時間かかった人も。
そのうちの多くは待ち時間なんですけど、携帯も触れない、何もできない空間で長い間じっと座り、恐怖の尋問風景を眺め続ける時間は地獄でしかない。
おまとめ
いや~思い出すだけでもゾッとする別室送り。
時間を無駄にし、犯罪者のように扱われるあんな経験は2度としたくありません。
最悪の結果にならないようブログを読むことで、少しでも誰かの役に立てることを祈ります。
別室送りになりやすい人の特徴をこちらにまとめたので、こちらも参考にしてみてください。
別室送り、強制送還になった人達の体験談
別室経験者のわたしが思うに、もし英語がうまく話せなかったら出てくるのにホント苦労するだろうな…
そうならないために日頃から英語に慣れておくといいですよ。
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