アメリカ入国審査から別室送りになり、最終入国拒否と判断され強制帰国になった人はその先どうなったのでしょうか?
今回は実際に起こった2人の例を挙げてみます。
書類不備A
夏休みを利用し日本へ一時帰国したA
カレッジの秋学期に合わせてロサンゼルスへ戻ろうと、LAXに降り立つも入国審査で別室行きとなった。
なぜか?
それはI-20を所持していなかったから。
I-20とは通う学校から発行される入学許可証。
I-20がない=その学校に籍はないということになるから、たとえ学生ビザを持っていても不法入国とみなされるのだ。
留学生にとってパスポートと同様に大切なI-20
そもそもAは学費を払えば入学手続きが完了したと思っていたらしく、I-20の存在なんて知らず。
まぁ、わからんでもない。
I-20なんて普段の生活で馴染みはないもんね。
でも絶対忘れちゃいけない書類なのよ。
別室送りからの入国拒否。
そして強制送還となった。
お昼に到着したのに別室から出れた頃にはすっかり深夜。
外に出ることは許されず、結局Aは空港内のベンチで一夜を過ごすことに。
そして翌朝イチの便で日本へ返された。
日本に戻ってすぐにI-20を申請し再渡米。
2回目も別室へ連れていかれたけど、何とか無事に入国できました。
ということでAのケースは書類不備があったけど、きちんと揃えたら再入国できたというお話。
でもね、これは運がよかったパターン。
再度入国拒否になっていた可能性だって十分ある。
就労や永住を疑われたB
続いても入国審査から別室、そして強制送還となったバターン。
格安校に籍をおいていたB
いわゆるビザキープ校ってやつ。
格安校はだいぶ減ったけど、今でも少なからずある。
話をもどして。
日本へ一時帰国をしていたBは、ロサンゼルスの入国審査で別室送りとなってしまった。
その理由とは?
現金で100万円くらい所持し、その使い道を答えられなかった。
授業のない日は何をしているのか、についても明確な回答ができず。
別室でも同じことを質問されたが同様の回答で、入国が認められず強制送還に。
後日移民系の弁護士へ問い合わせたところ、しばらくアメリカ入国は厳しいだろうとの見解で渡航を断念。
強制帰国になった記録は残るし、最低5年下手すると10年くらいはアメリカに入国できない…とも言われています。
つまり旅行さえもできないということ。
入国拒否になると本当に大変。
そうならないためにも、しっかり準備をしておきましょう。
学生だけじゃなく観光者も別室へ連れていかれるケースも増えているので、気をつけてください。