留学での滞在先として選ばれるのが寮、ルームシェアそしてホームステイ。
特にホームステイは人気の滞在方法で、近ごろでは留学生のみならず観光者からも多く利用されています。
ですがホームステイをする前に知っておくべきことがいくつかあるので、8年間ホームステイを手配している私が注意点を挙げていきますね。
食事は期待しない
ホストファミリーの大半はアメリカ国籍をもつアメリカ人。
ただアメリカ人といえどもルーツはそれぞれで、特に移民が多く暮らすカリフォルニアではアジアン、ヨーロピアン、ミドルイースタンなど人種も様々。
そのためホームステイで提供される食事もホストにより異なりますが、一貫して言えるのは肉・野菜をひとまとめに盛るワンプレートが主流ということ。
内容は肉類・グリル野菜・米もしくはパスタなどいたってシンプル。
味付けも塩こしょうもしくはBBQソース、薄い or 濃いが一般的。
夜にタコスやハンバーガーが出ることも。
手抜きをしているわけではなく、これが彼の食事なのです。
ビジネスホストと決めつけない
週末におでかけをしてくれない、コミュニケーションをとってくれない、だからうちのホストはハズレでビジネスとしてやっているんだ。
そう思われる方がいます。
まず週末におでかけをしてくれるホストなんて一握り。
平日働いているホストが多い中、彼らも週末はゆっくりしたいし、自分の予定をこなし日常を送っているわけです。
中には家族の食事会に呼んでくれたり、ドライブに誘ってくれたりなんてのもありますが、当たり前ではないということ。
お互いの生活を尊重しましょう。
おもてなしはしてくれない
生徒を客人のようにもてなしてくれるのがホームステイではありません。
あくまでホストファミリーと日常生活を通してアメリカ人の暮らしを体験するというもの。
家族の一員として生活を送るのだから、過度にかまってくれることを期待しないように。
コミュニケーションは積極的に
ホストとの主なコミュニケーション時間といえば夕食どき。
英語力を上げたいのなら、ホストから話しかけてくれるのを待つのではなく、自分から話しかけるよう努力しましょう。
黙っていると話しかけられたくないのかな?と思われますよ。
ハウスルールがある
各ホスト宅にはハウスルールがあります。
一般的なものは洗濯の回数、シャワー時間、門限、夕食の時間、他のゲストを泊めない、自室の整理整頓、就寝時間など。
これらは他人が一つ屋根の下で快適に生活するためのルール。
縛られることなく自由に暮らしたいのであれば寮やルームシェアを選ぶように。
参考までに降水量の少ないロサンゼルス周辺のホームステイでは、シャワーは1日1回5分-10分までなど水関係は厳しいルールがあります。
自炊はできない?
多くのホスト宅ではガス台やストーブの使用を不可としています(電子レンジ可)
そのため自炊はほぼ無理。
たまにキッチンの使用をOKとしているお宅もあるので、どうしても使いたいなら入居前にホストへ確認をしておくか、エージェントにリクエストを出しておきましょう。
ホストファミリーのイメージを持たない
ホストファミリーはマザー、ファーザー、子供、ペットがいて大きな一軒家に住んでいる。
みたいなイメージがあるかもしれませんが、実際はホストマザーもしくはファーザー1人暮らしなんてところも多いです。
むしろ子供がいる家庭の方が少ないくらい。
というのも巣立ったホストの子供達が使用していた部屋を留学生に貸し出しているお宅が大半だから。
またコンドミニアムに住んでいたりと皆が家持ちとは限りません。
どうしても子供のいる家庭を希望するなら事前にリクエストを出すといいですよ。
バスルームはシェア
ほとんどのホスト宅では他の留学生、もしくはホストファミリーとバスルームをシェアしています。
中にはプライベートバスつきの家もありますが、かなり限られます。
朝食は自分で
一般的なホームステイでは朝夕の2食が提供されます。
朝食は家にあるパン屋シリアルを自分のタイミングで好きに食べるコンチネンタルスタイル。
夕食はホストが作ったものや買ってきた食事が提供されます。
大体のホストは夕食を手作りしますが、仕事が忙しいとき、疲れているときなんか出来合いのものが出ることも。
毎日ではないので大目にみてあげてください。
備品はあります
ホスト宅ではタオルやドライヤーの貸し出しはあります。
ただシャンプー、コンディショナー、洗顔、ボディーソープなどは自分で用意しましょう。
もし使いまわしのタオルが嫌であれば持参するといいですね。
Wifiあり
ホスト宅ではWifiは完備されています。
光熱費も滞在費の中に含まれていますが使いたい放題ではありません。
明らかに使用料が多く光熱費が上がる場合、追加費用を請求されることもありますのでご注意を。
ホームステイっていいの?
ホームステイに過度な期待をする方がけっこういるので、ハードルを下げるためにあえて厳しく書きました。
ハウスルールはありますが、実際のところ優しくフレンドリーなホストはたくさんいます。
家族のイベントに参加したり、サンクスギビングにクリスマスといった異文化交流を楽しみ、良い思い出をつくられている生徒さんも多数。
どんな滞在方法にしてもメリット、デメリットはあるので自分に合う滞在先を選ぶようにしたいですね。