できない子供達の特徴

これってどうしたらいいですか?

ネットを見れば簡単にわかるような内容を、自分で調べることなく逐一聞いてくる留学生は少なくない。

留学エージェントとして、お世話できる部分はもちろんやる。

でも心配になるのよね。

この人達、社会に出ても同じように質問し、1-10まで説明されないとわからない人間になるのでは…と。

ま、わたしの知ったこっちゃないけども。

こういった留学生の特徴として共通する点がある。

それは”親がすべて決め、子供には何もさせない”

たとえばエージェント選びから学校選定、滞在先確保、ビザの手続きから航空券の予約まで、全部親がやっちゃうみたいな。

親が選んだ学校に通い、親が決めたコースを受講し、親が気に入った滞在先にステイ。

子供に選択権はなし、ただ親の決めたレールに乗っかるだけ。

大切な子供を1人海外にやるんだから、そりゃ心配でしょうよ。

でもさ、だからといって全部親が決めるのは違うと思う。

20歳を超えても甘やかされ続けた子供は、ひとりじゃ何もできない大人になってるよ。

そんな留学生をイヤってくらい見てきた。

文化や言語が違う海外で暮らすということは、生易しいものじゃない。

何なら過酷なわけさ。

多少のことが起きても自分で考え、解決しようとする力がないと、まぁ無理よ。

現に海外生活に馴染めず、ホームシックや鬱になる留学生は多い。

その反面、小さな頃から自分で調べ考えるよう育てられた子は、何歳であろうとしっかりしてるし、

海外でもうまく生きていけちゃう。

つい最近なんだけど、すごいなって感心した出来事がありまして。

ロサンゼルス空港へ、15歳の女の子をお迎えに行った先週の土曜日。

”先ほど空港に到着しました。本日はどうぞよろしくお願い致します”

留学生専用のLINEに、彼女からメッセージが届く。

「へぇ~15歳なのに、ちゃんとした文章打てるんだ」

ちょっとしたことだけど、メールからでも人柄は伝わるよね。

礼儀正しい、常識人、明るい、世間知らず、偉そう…とか。

実際に会った彼女の第一印象。

あどけない容姿で無垢な感じはやっぱり15歳。

でも話す会話や言い回し、1つ1つがすごく丁寧で礼儀正しいの。

車内では背もたれに背中をつけることなく、終始背筋ピンッ!なわけ。

これは逆に疲れないか…?こっちが心配したけど(汗)

15歳にして成人同様のオーラを放つこの子に興味が出てきた。

一体どんな育て方をされてきたのだろう。

話を聞くと、幼少期からインターに通い、英語と日本語はほぼ同じレベルで会話可能みたい。

英語ができるのはアメリカで暮らす上でアドバンテージだわな。

でもそれだけでうまくいくとは限りませんで。

少しつっこんで聞いてみた。

「これから行く学校はどうやって見つけたの?」

少しモジモジした様子で女の子が口を開く。

「私、役者を目指しているんです。でも日本では演技を学べる所が多くなくて」

「エンターテイメントが盛んなアメリカで、演技を学びたい気持ちが大きくなり、両親に相談したんです」

「そしたら自分で学校や費用を調べて、プレゼンできるならいいよって言われまして」

「そこから色々なサイトを見て、実際に現地学校のスタッフさんとカウセリングをして、この学校に決めました」

えっ!?学校選びを自分でやったの?

しかもカウセリングも1人で受けたっていうじゃない。

両親は英語を話さないから、ひとりでリサーチから選定までしたらしい。

子供扱いせず、ひとりの人として接する彼女のご両親素敵です。

この歳にして、将来の目標を堂々と言えること自体尊敬でしかない。

私が15歳の頃は海外に行こうなんて思わなかったし、高校も行けるならどこでもいいや、な感じだったわ。

ホスト宅に到着してからも、流暢な英語で自己紹介してたし、会話もバッチリ。

こういう子はどこに行ってもうまくやるんだろうな。

可愛い子には旅をさせよ。

本当その通り。

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