10年目の挑戦

ガン治療をひと段落させ、再渡米してから10年目を迎える2025年。

10年という年月は決して短いものではないはずなのに、あっという間に消化し、記憶に残る出来事も大してない。

平穏、平和といえば聞こえはいいだろう。

しかし一方で停滞。

成長を感じず時間だけが過ぎ去った10年でもある。

自分の人生を精一杯生きただろうか。

思い返せば、もがき苦しみ、悩み、立ち向かい、その反動でのハメはずし…

激動の渦に飲み込まれながらも必死に生き抜いた東京時代。

何者かになりたくて、誰かに認められたくて、他人の目に写る自分の姿が全てだったあの頃。

強欲、卑劣、損得、偽り、不義、空虚、挫折。

酸いも甘いも経験し、ギュッと凝縮された7年半。

大都会東京で過ごした20代が1番色濃く”生”を実感した時である。

もう他人と比較し得る優劣には無関心だけど、このままただ過ぎていく時間を消化する人生でいいの?

自分を誇れるのか、成し遂げたことはあるのか。

いや…ない。

ならば挑戦すべきなんじゃないの。

だってわたし元気なんだもん。

変化なくぬるま湯につかり続けるにはまだ早いのでは?

そんな風に考え葛藤を続けた1年。

ならば…

いまの私にできることってなに?

自分がやりたいことは趣味でいい。

そうじゃなくて、これまで積み重ねてきた経験を活かし、バージョンアップできる何か。

頭の片隅に追いやっていたあの気持ちを引きずり出す。

…よし、やってみようか。

失敗するのも経験。

うまくいけばそれが力へと変わる。

まだ調整段階だから公にはしないけど、来年は転機となるだろう。

錆びかけている思考をフル回転させ、大きなチャレンジに挑みたいと思います。

人生に残る記憶をつくるために…。

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