「俺たちの関係見直した方がいいかもしれない」
喧嘩になった際、殿様が必ず口にする言葉だ。
わたしからすると離婚というワードは最終兵器であって、しょっぱなから出すカードではない。
だがすぐにボスキャラを出してくる殿様は正直ウザい。
「ねぇ、離婚ってそんな軽はずみに言うこと?」
「いつ離婚してもいいくらいの関係?」
声を荒げるも殿様はだんまりこちらを見るだけ。
いや、なんか言いなさいよ。
事の発端は笑っちゃくらいに些細な出来事で。
それは殿様お気に入りCostcoで起きた。
「あのチョコレートとってきて」
殿様のお願いに、わたしがNoといったことが彼の逆鱗に触れたのだ。
ね、こんなちっぽけなことで離婚っていう男なのだよ殿様は…。
そもそもわたしがチョコを取りにいかなかった理由。
それは家にまだ大量のチョコがあるし、殿様はおやつを買うだけでまぁ食べない。
オフィスにもっていけば?提案してもそうしない。
もったいないからわたしが食べる→太る→不健康→悲しい
てな理由でどうせ食べないものを買わないで。
これがわたしの主張。
そんなにほしいものなら自分でとりに行けばよかったじゃん。
簡単な話じゃないの?
あなたはいつもそう。
自分の思い通りにならないと怒鳴り散らしてさ。
それってわたししかできないこと?
ちがうよね。
あなたにもできることだよね??
がしかし、殿様からするとこんなに簡単なお願いもきけないのか?
俺様はほしくないものであろうと、遠かろうと君が望むものならどこへでも買いに行くじゃないか!
こんなに優しい俺様に対して君はなぜナイスになれない??
俺たち一緒にいる意味ある?
またそれかーい!!!
韓国人男性は亭主関白。
よく耳にする。
はじめはそんな風に感じず優男だわ、殿様って♡
だけどね、違った。
やっぱその節ありましたわ。
義両親の関係を間近で見て育った彼は潜在的に刷り込まれているだろう。
亭主が1番でありKingだということを。
今回のチョコ事件に限らず喧嘩のはじまりはいつも、わたしがナイスじゃないというところから。
たしかに私は思いやりにかける人間。
性格に難アリなのは重々承知しております。
いまさら直すことは無理だけど、気をつけ心がけることはできる。
喧嘩直後は殿様ファーストにするよう意識しているけど、うっかり忘れちゃうのよね…。
さて、喧嘩の結末はというと。
わたしが言いたいことをぶちまけたら殿様家を出ちゃった。
4時間後に帰宅し開口一番
「ごめんね」
ジムで頭を冷やしてきたみたい。
わたしたちが喧嘩をする引き金となるのは馬鹿らしいほどに小さなコト。
そして行きつく先はお決まりの”You are not nice to me”
からの”離婚したほうがいいのでは?”
はい、このやりとり今年で4回くらいはしてる。
ということは1シーズンごとに来るってことか。
っておい!衣替えかよ!
このさき私たちはあと何回同じようなことを繰り返すのだろう。
そもそも離婚ってワード、どこの家でも簡単に出すアイテムなの?