殿様が怒り倒してきた先週末、それからどうなったかというと…。
Costcoから帰ってきた後、お互い目を合わすこともなく、無言のまま殿様はバスケをしに行った。
バタンッッ!!!!
壊れるんじゃないかってくらい勢いよくドアを閉め、飛び出してった殿様。
マジで子供だよなー、おじさんのくせに。
思わず心の声がもれる。
ホントは一緒にご飯なんて食べたくないけど、たとえ喧嘩しても一緒に食事をとる、同じベッドで寝る、これが殿様ルールなんだよね。
これを破ろうものなら、さらに状況が悪化することくらい容易に想像がつく。
あぁ、作りたくないけど夜ご飯の準備するか…。
前日から仕込んでおいたカレーを冷蔵庫から出し、最後の味付けオタフクソース、ケチャップを投入。
煮込んでいる間にサラダの準備。
ー2時間後、殿様帰宅ー
ドアをあけて部屋に入ってきたのは気づいたけど、声をかけるわけでもなく。
髪は濡れ、Tシャツの色が変わるほど汗びっしょりな姿が視界に入る。
いつもならこっちに寄ってきて、その汗をわたしにつけてきたり、じゃれてくるんだけど今日はナシ。
一目散にバスルームへと向かった殿様。
ははーん、さてはまだ怒ってるのね。
でもわたしは悪くないんだもん、今回は折れないからな!
無心にカレーをぐるぐるかき回す。
「ふわぁ~いいシャワーだった~」
大きい独り言と共にバスルームから出てきたかと思えば、仕事用パソコンを眺めはじめる。
「ねぇ、ご飯もう食べるの?」
呆れ気味に聞くわたし。
そしたらチラッとこちらを見て、首だけ縦に振る殿。
くーーぅ!!!!!声くらい出せや!その態度ムカつく!
カレー、サラダ、ピクルス、グリル野菜をテーブルにセット。
ご飯が見えているはずなのに、まだパソコンから離れる様子ナシ。
いつもなら殿様がテーブルに座るまでご飯待ってるんだけど、そんなことしてやるかー!と1人サラダを食べ始める。
3分くらい経ってようやく殿様着席。
「いただきまーす!」
やたらと元気のいい掛け声。
もしや…もう怒ってないのか??
殿様の表情が気になるけど、絶対そっち見てやんないからな。
沈黙の食事が続く。
こちらをチラチラ見る殿様の視線を感じるが、ここも無視。
どうやら彼も様子が気になるみたい。
でもわたしは反応することなく、カレーを頬張る。
とうとう耐えかねたのか、凍るような空気を溶かすように
「俺がバスケしてる間ナニしてたの?」
怒ったそぶりを見せず、普段のトーンで話しかけてきた。
ほほーん、さすがに気まずくなったのか?殿様くん(笑)
僕はもう怒ってないよアピールのつもり⁉
「え、ただご飯の準備してただけ」
愛想ナシに返事。
返答してくれたことに気をよくしたのか
「もう~かわいいなぁ、レイコは♡」
そう言ってKissをしてきた。
何もかわいいことなんて言っておりませんが?
とは言わず、これが殿様なりのごめんなさいだと解釈し、ようやくわたしも普通に接することに。
「バスケはどうだったの?」
「今日はね5ゲーム、ノンストップでプレイしたんだよ~、おじさん頑張っちゃった」
「おかげでいっぱい汗かいたら、すごくスッキリしたよ!」
小学生のように無邪気に話しはじめる殿様。
今日はこのへんで許してやるか。
そうして仲直り?というか何事もなかったのように、いつも通りに戻りました。
にしてもさ、殿様は謝ることを絶対しないのよね。
わたしが「ごめんって言って」というまで謝らない。
どんなに彼に非があっても。
さすがアメリカ人。
”いいか、簡単に謝ったら負けだからな!”そう学校で教わってるだけあるわ。
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