乳がん手術後の傷跡と、その後の生活

2012年11月、わたしは乳房全摘出+同時再建手術を受け、もうすぐ術後9年が経つ。

約9年経ったいま術後の傷はどうなっているのか、私生活で気をつけていること、傷があることで困ったことなどを書いていこうと思う。

少し生々しいので、そういうのが苦手な人はこの先読み進めないほうがいいかと。

それをわかっていても書く理由として、どの程度傷が残るものなのか、これから乳がん手術を受けるなら気になる人もいるかと思ったから。

わたしの経験を記すことで、誰かの役に立てることがあれば幸いです。

目次

乳がん術後の傷跡の大きさ

いきなりドドンと失礼しますよ。

右わきから胸の横にかけて、20センチくらいの傷あとがあります。

ちなみに1センチ~2センチくらいの癌が数か所見つかったからわたしは全摘出になったけど、温存手術ならこんなに大きく切らないような気はする。

術後、血栓ができたのでそれを抜くために2回目の手術を決行。

同じ箇所を切った胸横部分はやっぱり傷が少し濃く残ってるけど、それ以外はわりと薄くなった。

とはいえ、傍からみれば傷痕はわかるし、完全に消えてはいない。

手術部分は、なるべく傷を残さないために縫わず、数か月サージカルテープで固定。

術後数年間はもっと傷痕がはっきりしてて、お肉も盛り上がっていたけど、テープのおかげでだいぶ綺麗になったから、わたしとしては満足してる。

乳がん手術後遺症はあるか?

術後大変だったのはリハビリ。

だって右腕が瞬間接着剤で固められたかのように全く動かなくてさ。

それを術後まだ間もない頃から、腕をあげるリハビリをしてください、って医師から言われちゃって(汗)

ひたすら痛い、痛いといいながら無理やり腕を上げる毎日(涙)

悲鳴をあげるほど痛かったけど、リハビリのおかげで今じゃ、手術前と同じ動きができているから、ここは頑張るしかない。

傷痕が痛むことはもうない。

ただ、いきなり痒くなったりはするかな。

こればかりは原因がわからず…。

全摘してるから右胸の感覚はナシ、触られてもわかりません。

右脇は触ると少し感覚があるかな程度。

あと、硬いところでうつ伏せはできないね。

私生活で気をつけていること

下着はシリコンバッグに負担がかからないノンワイヤーのブラを使用中。

正直、これくらい(笑)

だから気をつけていることって、ないに等しいんだよね。

めちゃ普通に生活してます。

何ならこういう傷の見えちゃうクリの大きい服も着るし。

水着だって躊躇しませんよ(笑)

お腹が出ちゃってるから水着恥ずかしいなあ、なんてそっちのほうが気になるわ(笑)

傷痕が気にならないかって?

全くならないね。

だって気にしたってどうしようもないじゃん。

逆にこれがあることで、傷跡を見るたび、もう同じことは繰り返さないよう生活習慣をしっかりしないとって思える。

そりゃ、他の人は気づくだろうよ。

でもさ、それがどうしたっての。

わたしは他の人からどう見られようがかまわないし、それを気にしてさ、着たい洋服を我慢するほうが嫌だわ。

わたしは私、あなたはあなたでしょ。

乳がん術後で困っていること

もうちょっとノンワイヤーのブラの種類があればな、とは思う。

見せブラとして使え、ファッション性があり、おしゃれなやつ。

あとシリコンバッグの入った胸は動かず固定されているから、加齢とともに手術してないほうの胸は下がり、結果両胸の大きさ、バランスが悪くなってくること。

これに関しては自分の胸を豊胸するしかないんだけどね。

まぁ、これくらいで不便だな~って思うことはないかな。

驚くほど普通に生活してる(笑)

手術を受けたときは独身だったから、この先わたしの体をみて、ギョッとする男性もいるだろうな…なんて不安はありましたわな。

でもさ、こんな体だからって離れるような人なら、わたしは一緒にいたくない、そう強く思い続けてきた。

おかげさまで、殿様は全く気にしない様子。

ありがたいね。

正直に思っていること、体験談を書いてみたけど、これから手術を受ける人、術後すぐの方にとって何か参考になることがあればいいな。

何か他知りたいことがあれば、お気軽にメッセージください~。

わからないことなど何かあれば『おたずね箱』からメッセージをお願いします。

目次