今の家は狭い、実に狭い。
加えてモノが多すぎるからより窮屈感が増している。
特にこの1ベッドルームに全くあってないアートの数。
ダイニングテーブルに座りキッチン方面に目をやると、ざっと17のアートが視界に入る。
完全キャパオーバー。
なのに殿様ときたらまだまだ足りないとアートを増やす気満々。
まぁ、わたしも好きだからいいんだけどね。
それよりわたしはもっと欲しいものがあるんだ。
テレワークをはじめて2年。
わたしの作業場所はダイニングルームにあるテーブル。
仕事するスペースがあるだけ文句言っちゃいけないけど…。
でも在宅勤務が長くなるにつれ思うことが。
やっぱりわたし仕事用デスクがほしい。
といってもさ、この部屋のどこにデスクを置くスペースがあるのよ。
ってな感じだから考えないよう、望まないよう、頭の隅っこに追いやってたのに、叶うならデスクがほしいと自身のインスタにアップしちゃったもんだから…。
日本語が読める殿様。
「何なに?デスクほしいの?」
嬉しそうにわたしの顔を覗き込む。
「ほ、ほしいけどそんなスペースここにはないじゃん」
人差し指を左右に小刻みにふり、チッチッチと舌を鳴らし
「スペースがないんじゃなくて作るんだよ」
さすがプラス思考アメリカ人。
「本当に欲しいなら買ってあげるよ、ほらこれなんていいんじゃない?」
そういってロサンゼルスの家具ブランドModernicaのウェブサイトを見せる殿様。
ModernicaってEamesやNelsonを模倣したようなデザインが多く、本家よりは多少お安く買える。
とはいえ、激安ではなくそれなりにお値段するんだけど。
Eames Deskに似たそのデスクはチェアもついてきて$1,200
「デザインもかわいいし、この値段なら悪くないね」
トントンと話は進む。
「よし!実際に見に行ってみよう」
これぞ棚ぼた。
その日の週末、早速私たちはFairfaxにあるModernicaのShowroomへ足を運んだ。
店内に入ってすぐ目につきやすい場所にそのデスクを見つける。
「おぉ、これか!う~ん思ったより大きいね」
事前にサイズチェックをしてたからおおよその大きさはわかっていたけど、やっぱり実物前にするとその大きなに驚いた。
正確にはデスクがとりわけ大きいのではなく、我が家には少々デカいのでは?ってこと。
「確かに大きいけど、大丈夫!あそこにピッタリはまるよ。問題なし!」
「よし、これ買お」
優柔不断なわたしとは対照的に、殿様はコレと思ったらいつも即決、迷いがない。
「ホント⁉えっいいの、いいの??」
ここでやっぱやめようって言われたら悲しいくせに聞いてみるわたし。
「うん、これがあれば仕事がもっとはかどるんでしょ?だったらいいじゃん。」
問題は色だ。
このデスクはテーブル、デスクサイド、チェアの色が選べる。
殿様は仕事スペースは落ち着いた色がいいと言う。
わたしはオレンジとかポップな色を入れたい。完全Eamesデスクの影響なんだけど。
ここで意見が対立。
結局、家具屋さんでは決めきれず、いくつかのカラーサンプルを持ち帰り家族会議となった。
あーでもない、こーでもないと話し合うこと2日。
わたしたちの選んだチェアの色はショッキングピンク×インディゴという目にも鮮やかなモノ。
あぁ、早く届かないかな~。
楽しみすぎる。
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